←クリックして頂けるとうれしいです。
木村葉子です。
お天気が良かったので、自転車に乗って、堂本印象美術館へ行きました。
立命館大と向かい合っているので、学生たちが多く歩いています。
銀杏並木の黄色い絨毯がきれいです。
観に行ったのは「小野竹喬、春男〜父と子の切ない物語」
小野竹喬のことは知っていましたが、画家を志していた息子の春男のことは全く知りませんでした。
この堂本印象美術館に割と近い、等持院のあたりに一家は住んでいたそうです。
春男は、昭和17年に召集令状が届き、翌18年に中国で戦死しています。
その2人の作品の展示でした。
私は、若い時に小野竹喬の絵にあまり魅力を感じていませんでした。
少し物足りないような気がしていました。
けれども今、歳を重ねたせいなのか、見る目が変わってきたのか、全くちがう力で私の中にすうっと入ってきます。
色も形も、その奥にある何かを感じることが出来るようになりました。
いいなぁ、と思いながら見て行くと、今度は春男の作品。
父とは違う絵を描きたいと思っていたようです。
動けなかったのは、絶筆とされる「女性座像」
春男が婚約者の彌生を描いた物で、完成していません。
出征したために完成できませんでした。
書き残してあったのは唇。
愛おしい想いを込めて赤い口紅を塗りたかったことだろうと思います。
若い女の子もずっとそこに立ってその絵を見つめていました。
堂本印象美術館は、リニューアルされて、ますます楽しい建物になっています。
あちこちに印象のデザインした椅子やベンチ、室内の案内や装飾的なドアなどがあります。
外では野外工芸作家展として、落ち葉の中にガラスや陶芸の作品が展示してありました。
少し足を伸ばして、龍安寺の先にある指月林を覗いてみました。http://www.kakuyokai.or.jp/sigetu/index.php
紅葉の絨毯、
紅葉のトンネル。
中には入れませんが、とてもきれいでした。
←クリックして頂けるとうれしいです。