JUGEMテーマ:神社仏閣
樋口です。
お水取りの奈良へ行ってきました。
関西ではお水取りまでは寒く、終わってからようやく春が来ると言われます。
毎年、ニュースでお水取りのお松明の映像を見て春を感じます。
それだけ馴染み深い行事なのですが、私には知らないことばかりで驚きでした。
お水取りとは、東大寺の二月堂でおこなわれる修二会という仏教法会で、1200年以上の間、一度も途切れることなく続けられてきました。
3月1日から14日まで、練行衆が十一面観音の前で衆生の悪業を懺悔し、天下泰安を祈願します。
12日の夜半すぎ、閼伽井屋の若狭井から仏前にお供えする香水を汲み上げることから「お水取り」と言われています。
二月堂への参道にも閼伽井屋にも榊やしめ縄で結界が張られていて、神聖な儀式の場を拝見するのだと思い緊張しました。
糊こぼし(良弁椿)のことも教わって、お正月に文楽観賞した「良弁杉由来」の良弁僧正を思い出し、素敵なご縁を感じました。
お土産に樫舎の百合根のきんとんと
閼伽水という、
修二会にちなんだお菓子を買って帰りました。
閼伽の水の清浄さを感じるような上品でおいしいお菓子でした。
知れば知るほど面白い、奈良の奥深さに魅了され、ますます好きになりました。