木村葉子です。
梅雨入りしたのに爽やかに晴れわたる気持ちの良い日が続き、着物を着るにはありがたいお天気です。
久しぶりのお茶会に参加しました。
京都市内でも、北の、若狭街道へと入って行く入り口近くにある、山ばな平八茶屋です。
創業が1576年とのこと。秀吉が生きていた頃から!
入り口の門が素晴らしい。
騎牛門と言うそうです。
400〜500年ほど昔の、禅寺の門を昭和に移築したものだとか。
門をくぐると、新緑が美しい中庭が広がります。
石灯籠や、小川、ししおどし、たくさんの木々の広いお庭でした。
秋の紅葉の頃はまた綺麗ではないでしょうか。
二階の待合からは、高野川が見下ろせて、水の流れる音がBGMとなり、涼しさを感じることができます。
雨の日が少ない梅雨なので、高野川の水量はとても低いようですが、充分な演出です。
お茶会が終わってお部屋の写真を撮らせてもらいました。
入るなり、天井に目がいきます。
専門的なことはわかりませんが、野趣を感じる作りです。
床柱も、大きなコブをそのままに、まるで花入がかけられているかのようです。
2つのお部屋を一部屋に使われていたので、床の間が二つありましたが、どちらも何種類もの木で趣向を凝らしてあり、遊び心も感じられます。
手を加えずに使われている部分も、天然のデザインの面白さがあり、この広間を建てられた人はとても楽しかったのではないでしょうか。
麦飯とろろ膳をいただきました。
美味しくて、美しい盛り付けでした。
若狭から京都を目指してきた人や、これから、日本海の方へ向かう人たちを、元気づけてきた麦飯とろろ汁が、この茶屋の名物となっていたようです。
今は洗練されたお料理と、かま風呂つきの高級旅館ですが、かま風呂は千円で入れるそうです。
60度くらいの、湿り気のあるサウナみたいな作りで、湯船につかるおんせんとはちがいますが、これも、旅人の疲れを癒してきたんでしょうね。
着物姿の写真を撮ってもらうのを忘れていたので、おまけのようになってしまいますが、帯と帯締めだけ、自撮りしました。
帯締めは、組紐教室で組んだ奈良組です。
秋の紅葉の季節に、また行けたらいいな、と思いました。