JUGEMテーマ:着物 きもの
木村葉子です。
帯屋捨松の工場にはたくさんの手織りの機があります。
その中に1つに、帯の幅より広い1尺2寸の幅が織れる機があります。
以前、暖簾を織りました。
今度は、それで帯屋捨松オリジナルの手織りの着物を織ることにしました。
色々と試した末に、ふり染の糸を使うことにしました。
ふり染は、帯を織るときにも、色の深みを出したり古色を出したりするために、自分たちで糸を何色かの染料を調合して染めるやり方です。
今回は縦糸にも、横糸にもふり染をすることにしました。
縦糸だけをふり染にして、普通の白い地ヌキで織ると、雨が降ったような途切れ途切れの縦筋の模様になります。
縦糸も横糸もふり染にすると、交差するそれぞれの色が複雑な格子を作ったり、消えたりして、単純な格子と違う面白さがでるのです。
縦糸に3色、横糸には3色のを3パターン、で絵羽状態にする予定です。
単なる無地でなく、いろんな色が出たり消えたりするので、織っていても飽きがきません。
糸も時々太い節が出たりして味わいがあります。
自分にとって、初めての手織りの着物、出来あがるのが楽しみです。