見本帳づくり

 

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平井です

 

新柄、新配色を準備する時は必ず織り手さん用と控えの見本帳を2冊つくります。経糸、地ヌキ、胴ヌキ。柄に使用する全ての糸を一枚の台紙に付けていく作業です。

http://obiyasutematu.jugem.jp/?eid=22

入社して間もない頃、見本帳づくりを通して基本となる糸の扱い方を学びました。

「御光(ごこう)」にスガをかけます。手前に付いているのは糸を始末する時に使う「ひびろ」です。これは輪になってるスガがバラけないようするための糸です。

始めにひびろを解いて、糸口を見つけます。

「糸口が見つからない」という語源はここからきているとか。

使い始めのスガはひびろが長く、解けるようになっています。解けにくい時は結び目の際をハサミで切り、次の始末で使えるようにとっておきます。まだ扱いに慣れていない時、結目の際なども考えず思うがままハサミを入れ、付属のひびろばかりを使っていたのを見兼ねた先輩が教えてくれました。

「せいぜい糸は捨てないように。身の回りの糸屑も、整理しながら準備をしていくもんや」当時の私にはハッとさせられた言葉です。

糸口が出たら、はやぐるまに糸をセットして枠に巻いていきます。

はやぐるま。回すとカラカラと軽快な音がします。

ひびろの結び方もちょっとコツがいります。大事なのは次の人が使いやすいようにしておくこと。と、よく言われました。

隣の糸と結び目の面が合うように結びます。

フサが増えていくと、配色のイメージが湧いてきて織り上がりが楽しみになります。

ハサミで毛足を切り

完成。この作業をすると、初心に返ったような気持ちになります。

 

 


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