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木村葉子です。
友人の小畠由佳理さんの水彩画の個展があり、見に行きました。
コミュニティ嵯峨野の中の、全国手話研修センター内のカフェ「トゥッティ」に、今回は向日市の古い旅籠冨永屋(残念ながらもうありません)と、大阪、尼崎、の古い銭湯を描いた水彩画が並べてありました。
由佳理さんはここのおくどさんで炊かれたご飯を食べたそうです。
おこげがおいしかったそうです。
残念なことにもうこの建物はありません。
たくさんの旅人たちを迎えてきた、歴史ある建物だったのに、本当に寂しいお話です。
同じような銭湯も描かれています。
ニューヨークの自由の女神が迎える銭湯は、ニューヨークで、入浴というタイトル。
二階はかつてダンスホール、ビリヤード、で賑わっていたそうです。
お正月には赤い「ゆ」となり、お正月の飾りが迎えていたようです。
この銭湯も今は廃業され、建物だけは残っているそうです。
あとのレトロな銭湯や、小さな銭湯は今でも営業しているそうです。
どこも、タイル絵に凝っていたり、建物としても手の込んだ面白い建物で、人々に愛された歴史を感じさせます。
由佳理さんは子供の時の高熱で聴覚を無くしました。
読唇術を必死で体得して、今でも手話はほとんど使っていません。
けれども、今年は新型コロナのせいで皆がマスクをして、話を読み取ることができず、とても不自由な思いをしているようです。
今はテレビでも会見の時など横に手話で伝える人が立つようになり、ずいぶん手話が受け入れられているように思いますが、手話を否定する時代もあり、様々な葛藤があったようです。
カフェの中には絵本や京都案内の本とともに手話関係の本もたくさん置いてありました。
京都の地名や寺院なども、手話ではどう表現するのか、そんな本もあり、英語ではどうか、指文字の表とか、いろいろと置いてあり、これからは結構必要なものではないかと思いました。
マスクをする生活がいつまで続くのかわかりません。
普通に聞こえる私たちよりずっと不自由な毎日を暮らしている人たちのことをあらためて考える機会になりました。