木村葉子です。
例年になく雪の降らない冬でしたが、節分を過ぎて京都の街にも雪が降りました。
そんな休日、宇治の朝日焼の陶芸体験に行きました。
古田織部が所持していた、割高台の高麗茶碗をお手本にして作ることになりました。
参加者は5名。
まずお手本を説明しながら作ってくださいます。
どんどん綺麗にできていき、簡単そうに見えてしまいます。
あっという間にお手本ができて、手順の写真付きのコピーを見ながら、さぁ本番です。
やはり初めての体験。
思ったより難しく、やり直したり、先生に修正してもらったりして、少しずつ完成に近づけていきました。
焼くと一割以上小さくなるのと、歪みをつけても元に戻ろうとするそうなので、大きめに歪みをつけてなんとか完成させました。
割り高台の仕上げや、名前のサインなどはお任せで1ヶ月後に届くことになっています。
とても楽しみです。
一緒に参加した中にもう5回目とおっしゃる方がありましたが、最初のはとても飲めるお茶碗ではなかった、とのこと。
ちょっと不安です。
陶芸体験と、月釜(お茶)がセットになっていたので、隣の福寿園の二階のお茶室へ。
少ない人数だったのでゆったりとお菓子とお茶をいただき、お道具の説明も楽しませてもらいました。
釜は塩屋釜と言うそうで、塩作りをする小屋を模した鐶から、蓋をすると蒸気が出て塩作りの景色を表しています。
釜には貝の柄があり浜辺の風情。なるほど。
ピンチヒッターと言われた御亭主がなんと94歳で、綺麗に着物を着られて受け応えもとてもそのお年に見られない聡明な感じでした。
お茶のおかげです、とおっしゃって素敵な御婦人でした。
焼き上がったお茶碗でお茶を立てるのが楽しみです。