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ヴェネチア国際映画祭で、金獅子賞に輝き、アカデミー賞候補に挙がっている「ジョーカー」です。
バットマンの最大にして、最悪の敵、ジョーカーがいかにして誕生したかを、内面深くに入り込み、詳らかにしていく作品です。
ジョーカー役としては、「ダークナイト」のヒース・レジャーの鬼気迫る演技が印象に残っていますが、本作のホアキン・フェニックスは、それに匹敵するか、上回る演技を見せています。
普通の青年だったアーサーが、孤独や社会の不条理にさいなまれていく様は、現代の問題ともクロスオーバーし、リアリティーをもって、迫ってきます。
テレビ司会者役のロバート・デ・ニーロも、この映画に厚みを与えています。
鑑賞後は、いろんな感情が入り混じり、憂さぶられました。
バットマンシリーズを観ていない方は、せめて「ダークナイト」を観てからのほうが、つながりがわかって面白いのではと思います。