JUGEMテーマ:着物 きもの
木村葉子です。
京都大丸の6階ミュージアムで、日本伝統工芸染織が始まり、早速足を運びました。
先日の帯屋捨松でのイベント「響き合う彩り」で、御一緒させてもらった友禅作家の陣内久紹(じんのうちひさつぐ)氏の着物が出展されています。
ほぼ毎年、見せてもらっているのですが、今年はいつもより、作品を見る目が違います。
やはり、蒔糊の実演を見せてもらってからは、その工程を思い浮かべることができます。
他の方の友禅や型染めの着物でも、どんな順番で染めていったのだろうか、とか、考えながら、見るようになりました。
絣の着物なども、その細やかさに染めの大変さを思い、この一枚の着物にどれだけの時間が費やされているのだろうか、と思ってしまいます。
陣内氏の、蒔糊の技法を使った着物は、奥の方にありました。
青系のグラデーションが美しい着物でした。
落ち着いた雰囲気と、爽やかな空気が感じられました。
他にもいわゆる人間国宝に認定されている方々の作品も沢山あり、今回いろんな賞に選ばれた方々の作品も大変素晴らしいものでした。
見応えあり!
染織の仕事に関わっている方かな?と思われる、二人組の女性は一つ一つをじっくりと見ながら、その作業の工程の大変さをお話しされていました。
そうですよね〜、とても繊細な作業の積み重ねで出来上がった作品ですよね!と、心の中で私も相槌を打っていました。
世の中には、断捨離、片付け、ということで、大切にされていた着物たちがたくさん処分されていると聞きます。
悲しいことです。
手間暇かけて作られた美しい着物、せめて、着る人に譲るようにしてもらいたいと思います。