JUGEMテーマ:着物 きもの
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由希子です。
今日は最近読んだ着物本を紹介したいと思います。
山崎陽子さん著の『きものが着たくなったなら』
https://gihyo.jp/book/2019/978-4-297-10577-8
冒頭の一節を紹介しますと、
『私がきものを着始めたのは5年前、50代半ばのことでした。
それ以前、最後に着たのは高校の運動会で、それも友人の浴衣を借りたのを覚えています。成人式のために母が貯めていた振袖貯金は「私はきものなんて着ないから現金でちょうだい」と、運転免許を取るために使いました。』
それまで着物と縁のなかった女性がどのようにして着物にハマっていくのだろう!?と一瞬で引き込まれてしまいました。
そして5年でこんなにしっくり馴染んだ着姿になるものなのかと驚き、勇気づけられます。
たしかに着物を着るようになるまでは、ルールが多くて敷居が高い、そんなイメージがありました。
でもそれを山崎さんは『洋服では叶わない、思いがけないリターンが得られるのもきもの』と言います。
『きものを着ると、日本人なら誰でも3割増し』と背中を押してくれ、
実際着物を始めるにあたって『ちょっといい浴衣で、きものを始めるという道も』など、また付け帯やうそつき襦袢の提案もあります。
まさに『ハレの日だけでなく、もっときものを日常に』するためのヒントやコツが読みやすく書かれています。
コーディネートの写真も多く、パラパラ見るだけでも楽しいです。
なにより山崎さんご自身が着物生活を楽しんでいらっしゃるのがすごく伝わってきます。
シルバーヘアになるのも、より着物が似合うのではとひそかに楽しみにしているくだりなど、月日を重ねる楽しみも着物は与えてくれるのかと気づかされました。
読み終えると、週末なにか着ようかなと思いめぐらせてしまうような、そんな1冊です。