JUGEMテーマ:着物 きもの
木村葉子です。
猛暑からほんの少し秋の気配を感じることが出来る9月に入りました。
今年は着物を着る日を増やそうと思っていたのですが、さすがにこの夏は祇園祭の時だけになってしまいました。
もう少し涼しくなったら、また、着物dayに挑戦したいと思います。
帯屋捨松の近くのおうちに立派なぶどうが育っています。
夏の始まりの頃は青かったぶどうの実が、赤く色付き始めています。
ぶどうの柄の帯はとても人気があります。
帯屋捨松の代表的なモザイク八寸帯のぶどうは、まるで油絵のように色を重ねた深みのあるぶどうです。
綴れ織のぶどうは、多色のぼかしでリアルに表現されています。
ぶどうは古代エジプトから、シルクロードを経て中国へ、そして日本へと伝わってきました。
正倉院ぶどう紋は有名で、どこの帯やさんにもある柄ではないでしょうか?
そして薬師ぶどう文。これは奈良の薬師寺の本尊の台座の柄です。
ぶどうは実が多いので、多産、豊穣、子孫繁栄のシンボルとして好まれた柄です。
シルクロードの染織にもよく見られます。
それに合わせて多産のネズミに似たリスも組み合わされて、ぶどうとリスの柄も縁起の良い柄として好まれています。
日本ではぶどう(武道)にリス(律す)として武家社会でも好まれたと言われています。
長い歴史の中で色々な国で様々な形で愛されてきたぶどう柄なんですね。
ぶどうとベリーの果樹らせん紋。
とても美味しそうです。
名古屋帯のぶどうは、ペルシャの雰囲気です。
実りの秋、ワインを楽しむパーティなどに締めるのもお洒落です。
ぶどう柄の帯のごく一部を紹介しました。