JUGEMテーマ:京都
木村葉子です。
毎年、京都で開催されているKYOTO GRAPHIE京都国際写真展。
今年は忙しくて、なかなか行けませんでしたが、終わり間際の土曜日に、少しだけ見に行くことができました。
京都新聞社のビルの地下。
かつて、新聞の印刷工場だった広い空間に、写真家グリーンフィールドさんの作品がずらりと並んでいます。
コンクリートや機械の痕跡が残る工場の、無機質でありながらも、人々がかつて働いていた歴史を感じられる不思議な空間が、大きな写真の数々をより引き立てているようです。
写真は、富や繁栄、欲望、などを取り上げたものが多く、そのきらびやかな色彩が、モノトーンの印刷工場あとととても対照的でした。
かつての印刷の現場は、おそらく時間に追われて活気にあふれ、インクの匂いがプンプンした現場だったことでしょう。
そんな事を想像しながら、全く違う世界の写真を重ねて見て、とても面白い時間を過ごしました。
その後、近くの嶋臺ギャラリーにも行きました。
このギャラリーは毎年会場になっていますが、また、今年も違う見せ方をしていて、賑わっていました。
シャネル ネクサスホール主催の、フランク ホーヴァット写真展。
お洒落なファッションに身を包んだモデルの何気ない写真とか、フランスの街角の人々とか、普通のファッション写真とは違う切り口の素敵な写真がたくさんありました。
嶋臺ギャラリーの中には、蔵があり、そこに展示された写真、それを見る人、その景色さえ、絵になる写真になる景色なので、それを写す人もいます。
展示の仕方も、ところどころが、額縁のように空いていて、あちら側が一つの写真のようにも見える、遊び心のある展示で、楽しめました。
どちらも、無料の会場だったせいか、たくさんの人でした。
いつも、いい企画だと思って楽しみにしています。
また、来年もよろしく。