木村葉子です。
大阪天王寺にある、阿倍野近鉄まで、書道展を見に行きました。
M書道会の関西代表作家展で、先生の作品を見つけました。女性の先生ですが、いつも勢いのある力強い、男前な印象を受けます。気持ちがいい作品です。
いろいろな作品があります。
前衛的な物、
長い縦の軸に横書きの物、
絵のような作品、どれも面白いです。
ちょうど、作品説明の時間となり、お話を聞いてみることにしました。男性の先生のお話です。
この先生の書道の原点は、高校の授業で、ただ一生懸命に書いた字を提出した時に言ってもらった「君、上手いね」の一言だったそうです。
それまで、書道を習ったこともなかったのに、それをきっかけに毎日毎日字を書くようになり、一週間に2000枚書いたこともあったとか。
でも、無心に書くことの難しさを実感されているそうです。
また、書道の作品は「読もうとしない!」とのこと。
全体の美しさ、流れ、伝わってくるものを感じるだけでいい、と。
読もうとするから、難しく感じるんです、見るだけでいい、と。
そのあと、ハガキ大の紙に干支の犬をテーマに、いろんな年代の一般の人が書いたコーナーへ行きました。
幼児から、小学生、中学生、高校生、大人、さまざまな、犬、イヌ、戌、いぬ、inu.の書が並びます。
先ほどの先生の言葉を思い出します。
無心に、一生懸命に書いた、幼児の字は、不思議に伝わってくるものを感じました。
仕事でも、筆を使って色を塗りますが、何とも気持ちがいいものです。滲んでいく色、染み込んでいく絵の具、紙との相性、線と面。
書道を始めると、筆の扱いの難しさをとても感じます。
筆の動きを待って向きを変えたりします。
でも、やはり思うように書けると、とても気持ちがいい。それが、ペンや印刷にない、快感です。
今年もお稽古頑張ろ!