JUGEMテーマ:美術館
木村葉子です。
京都の国立博物館で開催中の「海北友松」展の、講演会に行って来ました。
講演会のはじめ、こんなに素晴らしい画家なのに、知らない人は全く知らなくて、うみきたともまつ、と呼ばれたりする、と言われてました。
そうですよね。
なかなか、かいほうゆうしょう、とは読めないと思います。
けれど、この、龍の迫力ある看板のせいか?展覧会の初日で3600人もの方が来られたそうです。
博物館の桜ももうすぐ終わり。
次のツツジが少しずつ咲き始めていました。
古い方の建物は今閉館中で、
新しい平成館で見ることができます。
写真は撮れないので、図録の写真です。
有名な龍以外にも、見ごたえのある作品や、初めて海北友松の作品と認められて出品されたものもありました。
出身が武士の家系だからなのか、線の迷いの無さに、とても驚きました。
賢者たちの衣服の線には、スピード感のある大胆な筆使い。
踊るような馬たちの丸い身体にも、一筆で迷いなく描いたようなリズミカルな線。
刀をスイッと下ろしたような潔さと品格を感じました。
圧巻なのはやはり龍でした。
建仁寺の方丈入り口にあったという、雲龍図、だけでなく何枚もあります。カッコイイ、、、睨んでいるけれど怖くないんです。
他にも小動物を描いたものに、こんな可愛いものも。
シラサギを正面から描いてあります。
初めてです。
横から見たシラサギでないと、可愛くて、何の鳥かわかりません。
晩年は、詩情豊かな画風となり、洒脱な小品が多くなります。
武将や公家、禅僧、多くの人たちとの交流もあり、書状などもあり、海北友松の人生全体を感じ取れる展覧会でした。
行く価値あり!でした。
日曜美術館http://www4.nhk.or.jp/nichibi/x/2017-04-23/31/24805/1902717/
4月23日午前9:00〜 Eテレ 放送予定です。