JUGEMテーマ:茶道
11月19日は、宗旦忌です。この日に、新茶の詰まった茶壷が運ばれる、お茶壷道中が行われます。
一目見ようと、本法寺にやってきました。https://souda-kyoto.jp/guide/spot/honpouji.html
お茶壷道中は、かつては新茶の入った壺を、宇治からの道中で採った柿や栗まで共に運ばれたそうです。
茶道会館から出発です。
11月は、半年ぶりに炉を開いて、茶壷の封を切って、その年で初めての茶葉で一服するということで、「茶人の正月」と言われます。
11月(旧暦10月)は亥月でもあります。 宮中では亥月の最初の亥の日を「玄猪(げんちょ)」「亥の子」と呼び特別な日としてお祝いをするようです。亥の子とは、亥の月(旧暦10月)最初の亥の日のこと、あるいはその日に行われる行事のことです。亥の子は主に西日本で見られる行事で、「亥の子餅」を食べ、無病息災・家内安全や多産の猪にあやかり子孫繁栄を祈ります。農村では、刈入れが終わる時期でもあり、収穫の祝いと神に感謝する行事でもあります。
猪は仏教では炎の神様の使いとされ、火塞ぎの霊力をもち、五行思想では、亥は水の象意でもあるため、重ねて「火災を免れる」という意味になったとか。そのため古くから亥月の最初の亥の日が、炬燵や火鉢などの暖房器具を出す日、に定着してきたようです。
そして様々な願いを込めて、茶壷が今日庵の門をくぐります。