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木村葉子です。
図案の描き方はいろいろありますが、時々、描くという行為から離れて試してみることがあります。
ちぎり絵というのがありますが、それからヒントを得て、色紙をちぎって図案を描こうかと思いました。
でも、普通の折り紙や千代紙では単調な気がして、自分で紙を染めてみようか、とも考えました。
参考にするためにカラーコピーしたものがたくさんあるのに気がつき、これを使うことにしました。
手で1センチ四方くらいにちぎって、ピンセットで糊をつけた後貼っていきました。
着物や景色やいろんな参考コピーには、複雑な色が混ざり合って、とても深い色になりました。
それを紋図にしてもらう時、ちぎった端の白い部分が面白い!ということで、それを活かして、複雑な色は組織の違いで差をつけて、と工夫しました。
織り上がった帯は、モザイクバード。
やはり筆で描く絵とは違う面白みが出て、その通りに織り上がりました。
帯屋捨松には、手織りのモザイク八寸という織種もあります。
それもモザイクタイルのような、表情がありますが、また違う迫力が出ました。
帯という30数センチの幅しかない織物ですが、その中に収まらないような伸びやかな表現をしたいと思う時、発想を変えて挑戦すると新しい発見があります。
また何か違う方法にも挑戦してみようと思います。
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