糸繰り道具 ーたたりー

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 岩田です。

 

 糸自体が細いスガは、絡まりやすくスガが乱れて繰れなくなることがあります。

 

 

 そんなとき活躍するのが、手繰り道具の「たたり」です。

 

 

 写真のように三角形になるように配置し、そこにスガを掛け枠に繰っていきます。

 

 

 糸が細いので糸口を見つけるのも一苦労です。

 

 糸口を見つけても途中で切れていたり、絡まり糸が出なくなったり、進んでは止まりの繰り返しです。

 

 

 かなり根気のいる作業です。

 

 この糸口とは、巻いてある糸の端のことをいいます。

 

 糸口から糸を引いてくると、するすると取り出せることから、物事の手始め・手がかりと言う意味で使われるようになったそうです。

 

 手間暇かけて糸を繰るよりも、新しく染め直した方が効率がいいかもしれませんが、最後まで無駄にしないという精神が息づいています。

 

 最近でこそ、SDGsや持続可能な開発目標とか言われてますが、西陣では昔から実践しています。

 

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同掛けと天神袋

 

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平井です

 

昨年から三味線のお稽古を始めて、古典楽器や小物にも織物の裂が沢山使われている事を知りました。ただ、どれも柄がパターン化していて面白味がないなと感じ、例えば捨松の柄で出来た同掛けも三味線と合うんじゃないかな。とか、実際使ってみたいな。という思いから作ってみようと考えました。

 

撥の修理でお世話になった「今井三絃店」様にもご協力していただき、同掛けと天神袋を共裂で作ったサンプル2柄をご紹介します。

 

 

洛乱錦「草花献上」

 

 

洛乱錦「シェルワーニー文」

 

ご希望の生地で、同掛けと天神袋をお作りします。ご注文は「今井三絃店」まで。

http://www.seifu-supports.com/imai/

https://twitter.com/imai_sangenten 

 

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仕覆とお茶碗


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 荷物が届いて、何だろうと開けてみると・・・

                 

 素敵な仕覆に包まれた、お茶碗が入っていました。

                 

 仕覆の裏地も凝っています。

                 

 組紐もいいですね。

                 

 もちろん、お茶碗も今の季節にぴったりです。

 早速、お茶を点てて、飲みたくなりました。

 お菓子を買ってこなくては・・・・

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ドット・ミュゼ・クレヨン


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 意匠部の岩田絵理です。

 図案を描くのにさまざまな画材を使用しているので変わった物を見つけると使ってみたくなります!

             

 これは「ドット・ミュゼクレヨン」モネの絵画からイメージした色彩を ぎゅっと1本に閉じ込めたおもしろいクレヨンです。

 八寸帯の図案に使ってみました。

                  

 白や紫の上にミュゼ・クレヨンを乗せると 深みがでて油絵の様です。

                  

                  

 画材もアイデアを広げる重要なアイテムの1つです。


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印籠と煙草入れの世界


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 今の時代、タバコを吸う人が随分少なくなったようですね。

 禁煙コーナーとか、禁煙席とか出来始めた頃からぐっと環境がかわり、今や、喫煙コーナーが隅っこの方に作られ、飲食店でも禁煙だったり、映画やドラマのシーンでも、たばこをふかす、という場面があまり見られなくなったようです。

 空気が汚れない、部屋が臭くならない、服に匂いがつかない、健康的、タバコ代がいらない、などタバコを吸わないことのメリットは確かに多いですよね。
 
 日本には天正年間(1573〜92)にタバコが渡来したそうです。

 それまで、武士の間に印籠という袋を提げる風習があり、中に印鑑や薬を入れていたようですが、煙草が日本中にはやりだし、煙草を持ち歩くのに、新しく煙草入れが大流行しました。

                                              

                                               

 印籠の細工も素晴らしいのですが、煙草入れは武士だけでなく、町人や、女性にも流行ったので、様々な趣向が凝らされ、素材も多様で、そんな本を見ていてもとても面白いものです。

                                       

 中には夏向きの女性持ちのセットなどあり、キセルはビードロで出来ている涼しげでオシャレなものです。

                                           

 武家の奥方のものなど、その姿を想像させてくれます。

 外国からも金唐革や更紗などは入ってきて、オランダ好みとか紅毛好みとか呼ばれるオシャレなものもあります。

                                                   

 大正時代頃まで盛んに作られていたようです。
 
 現代に置き換えると、携帯ストラップとか、携帯のカバーに凝るのと同じ感覚でしょうか。
 
でも、彫金や蒔絵、象牙の彫刻など名工が腕をふるい、技を磨き、粋でオシャレな煙草入れの文化は、煙草の良し悪しは抜きにして、素晴らしい美術品だと思います。

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たたり


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 木村晋弥です。
 
 帯屋捨松では、色の数が非常に多くあるため全ての色を枠に繰って保管していません。

 スガから直接、管に巻いてメザシ(見本裂)を織っています。

 その為何回も使用していると、どうしてもスガが乱れてくる糸も出てきます。

                   

 
 その様な場合は枠に繰って保管するのですが、糸繰機では繰れない糸もあります。

 最後の手段、『たたり』を使用して糸を繰ります。

                   

 
 糸をたたりにセットして

                   

 
 片手で糸のもつれや糸どうしがくっ付いている所を直しながら片手で糸を繰っていきます。

                   

 
 先輩たちの最後まで糸を大事に使い切る知恵が今でも受け継がれています。


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大杼

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 製造部、田中です。

 手機では、大杼(おおび)という、生地を織る糸を入れて動かす大切な部品があります。

                 

 木や竹や真鍮などを細かく細工して組み立てられた手作りのものです。

                 
 
 西陣織が隆盛を極めた時には多くの杼屋さんがあったらしいですが、今ではその需要の無さから数軒に減ってしまい、後継者も居ない状況にあります。


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握りバサミ


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 仕事には欠かせない握りバサミ。

 特にこの二本は自分の手に馴染み、入社した時から使い続けています。

               

 当時は今より錆びつき、切れの良くないハサミでした。

 新人の頃はまだ糸と道具の扱いがままなりません。

 恩師はあえてこの二つを使うようにと教えてくれました。
 
 始めは扱いにくいと感じたハサミも、使い方一つで切れることが分かり、次第に手に馴染んでいきました。
 
 お絹掃除をする時はハサミの切れ味がとても大事になります。一本の細い糸も一回でスッと切れないと、他の模様の糸を引っ掛けやすくなり、傷もつけやすく仕事がはかどりません。

 http://obiyasutematu.jugem.jp/?eid=1591
 
 毎日お絹掃除に携わっている方のハサミは使い込んですり減っていますが、錆がなく、しなやかによく切れます。

 聞くと時々自分で研いているとのこと。

 なので、ハサミの入れ方に迷いがなく動きに無駄がありません。自分もこれに近づけたいと思い、見様見真似で研ぐようになりました。

 研き後の試し切りで微調整を繰り返し、あのスッと切れる瞬間に出会えると、また大事に使っていこうという思いになります。


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拡大鏡

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製造部、田中です。
 
今日は、織屋には欠かせない道具のひとつを紹介します。
 
織り間違えた所の修理や、組織がどうなっているかを見る為の拡大鏡です。

                    

各種メモリが付いていて、用途に合わせて使います。

             

織屋はたいてい、鯨尺か曲尺を使います。
 
大小使い分けながら作業します。

                     
 
拡大された部分を覗き込んでキズの部分を針で直していきます。


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鋏みの研ぎ

 
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 田中です。

 裁鋏と握り鋏を研ぎに出しました。

 上が研ぎ前、下が研ぎ後です。

             


                

 よく使うものでも、湿気の多い梅雨や夏を越すと錆が付いて切りにくくなってくるので1年に一度くらい研いでもらいます。

 研いでもらった鋏は綺麗に鋼が出てよく切れるので仕事がはかどります。 

 馬鹿と鋏は使いようと言いますが、腕の良い職人さんは錆びてる鋏も器用に使います。

 私では到底切れない鋏を使って切っていた職人さんを見た時は驚きました。

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